東洋太平洋タイトルマッチ シンワンチャー×亀田興毅

2005/8/21 2:53
いよいよ今日は、横浜文体で東洋太平洋フライ級タイトルマッチ。
果たして亀田は真のボクシング界救世主なのか、
それとも単なる一時のマスコミ界救世主なのか。
「凄い相手と戦ったわけでもないのに、あれだけ人気が出るというのはナンなんだ。いい試合するから人気が出るんじゃないですか」
日本フェザー級王者・榎が「ワールドボクシング」8月号で語った。
おっしゃるとおり。見る目ないよね、マスコミも、大衆も。榎のジャブはすごいのに。
亀田の前回の試合、日本スーパーウェルター級王者・クレイジー・キム後楽園ホールの最前列で堂々と酔っ払って、
(誤りではないと思う。あれは堂々と、だ。酒を飲んだ結果ああなったのではなく、わざと酒を飲み、「オマエはこう演じているんだろ?」と言わんばかりのガラの悪さをキム自身が演出したのだろう。亀田、コワいだろ?俺が、と)
挙句の果てにヤジを投げてボクシング界から大目玉を食らったというのに、
実はボクシングファンにはキムを支持する声が多かったのにも、うなづける。
亀田が7勝6KOという戦績以上に、その話題性・マッチメイクの妙で勝ち上がってきたのは、事実としか言いようがない。

だからこそ、今日。

金曜日以降の亀田も、相も変わらずの舌好調だったらしい。
東洋太平洋王者を目にして曰く、「東京見物でもしてろ」。
シンワンチャーの名前が「幸せの日」という意味だと聞かされれば、
「俺に倒されて負けるなんて幸せだろう?」。
昔のアクセルローズかね、オマエは……。

明日の試合は1Rの攻防がカギになると思う。
亀田はひたすらプレッシャーで、がむしゃらなボクシングだろうが、
これを上手にアウトボクシングで捌かれると、俄然チャンピオンが有利だ。
プロスパー松浦・中野博にKOで負けた経歴があるチャンピオンとはいえ、
もし巧いボクシングをされたら亀田は苦しいのではないか。
それほどパンチのあるチャンピオンだとは思わないだけに、
ステップで翻弄する作戦は立てているのでは?と思っている。
逆に言えば、負けても亀田のプラスにはなるはず?
亀田が判定覚悟の作戦に……いや、考えたくないな。あそこまで言っておいて。

どんな結果にせよ、亀田の現時点での「真の力」ってヤツを、リングサイドで目にできればと思っている。
負けても、「そういう発言をすることで自分を追い込んだ。申し訳ないと思っている」とか言わないでね、亀田一家のみなさま。

あ、G+でビー・タイトやってる。
スーパーウェルターの松橋、楽しみだ。
こりゃ今日も眠れんな。